藤木さんの便り

五月になり、木も青々と茂って夏にだんだん近づいてきたように思います。
私の住んでいるところは大学から少し離れているのですが、歩いて2,3分のところに大きなお城があります。そこでは、コンサートが行われたり、週末にはビール祭が開かれたりとても賑わいます。
私は、パダボーンのあるヴェストファーレン州で主に活躍されているオペラ歌手やピアニスト、バイオリニストのコンサートを聴きに行きました。私は今までコンサートホールでの演奏会しか見に行ったことがなかったので、お城の中でのコンサートには感銘を受けました。豪華なシャンデリアの下で、きれいなドレスを着たピアニストやバイオリニストの演奏を聴き、まるで貴族になったような気分でした。毎回多くの観客がおり、座席が足りなくなるほどで、ここの方たちは音楽が好きなのだなと改めて思います。
ビール祭りでは、このお城の敷地一面がビールを片手に持った人々でいっぱいでした。たくさんのビールや食べ物の屋台が並び、野外ライブも行われ、とても盛り上がりました。冬の暗くて静かなころと比べると、こんなに人がいたのかと思うほどで、これからの賑やかな季節がとても楽しみです。
6月には期末テストもあり、少し不安な気持ちもありますが、頑張っていけたらいいなと思います。

岡崎さんの便り

 去年の9月の終わりからイギリスに住み始め、早8か月が経ちました。いま思えば、来たばかりのおどおどしていた自分を懐かしく感じます。私にとって初めての外国ということもあり、最初はどうしていいかも分からずスーパーでの買い物さえも拒んでいました。自分の思い描いていた理想の留学生活とは違い、なかなか思い通りにならず歯がゆさばかりを感じていて自分のふがいなさに落ち込んだりもしました。しかしそんな中、周りの人々からの熱い励ましのエールを受け取りつつ、とりあえず今の自分が出来ることはただがむしゃらに頑張ることだと自身に言い聞かせ、必ずいい結果が出ると信じながらやってきました。しかしそんな中でも時には、自分が今していることが正しいことなのかと迷ったときもあり、「何が正解?」と自身に問いかけることもしばしばありました。そんなときは、「自分の選択に間違いはない。もしあるならば、その間違いがあとで正解だと思えるような人生にしていけばいい。少なくとも大分で頑張っていた自分は現地でもめげずに一生懸命頑張っているかっこいい自分を想定していたはず。だから過去の自分に背を向けることなく、今の自分も精いっぱい前を向いて生きていこう」、こんな風に自分を励ましていました。大分で頑張った自分がいたからここまでやってこれたのかと思います。いま自分が辛いとき、そっと肩を叩いて支えてくれるのは過去の頑張っている自分であるような気がします。いま自分が頑張るのは将来の自分のため、そう思うと辛いことも乗り切れると思います。

 本当にこの留学ではたくさんの方々に支えて頂きました。常に「感謝の心」を忘れない、これを改めて感じさせてくれた留学でもありました。両親をはじめ、地元の友達や大分大学の先生方、そして現地での友達やいつも心配して下さったホストファミリーの方など。本当に今までサポートして下さってありがとうございました。また大分での生活が始まりますが、これからも宜しくお願いいたします。
最後に、自分の座右の銘でもある言葉を送ります。これは、私が高校生のとき当時の英語の先生が卒業アルバムの寄せ書きに書いて下さった言葉です。

"Believe you can, and you are half way there..."
(自分を信じることで目標の半分は達成している) 

佐藤さんの便り

遂に五月に突入し、残すところあと1ヶ月となりました。授業は今週ですべて終わり、残りの期間でフロリダとニューヨークへ行く予定です。次回のブログが最後となると思いますが、フロリダとニューヨークの景色を掲載できるかと思います。今となってはすっかりアメリカ文化に溶け込み、日本にいたころのように礼儀作法に気を使う機会もほとんどなくなりましたが、今でも文化の違いから友人とのすれ違いが多く起こり、やはり自分は日本に住むほうが居心地がいいように感じます。アメリカ人の印象は人それぞれ異なるかと思いますが、日本人からして見れば、無礼だと思うシーンが度々起こるため、嫌悪感を抱くかと思います。アメリカ人にとっては面白いと思うことでも日本人からしてみれば馬鹿馬鹿しく思えたり、愚かだと感じることもありますが、それも異文化から来るものだと考え受け入れるようにしています。よくアメリカ人の友人に、日本人はとても serious(真面目で、堅く、冗談が通用しない)だと言われます。日本でからかわれたり馬鹿にされるといらっとくることでもアメリカでは真剣に受け取らず、冗談だと捉えることが普通らしく、嫌な思いをすることが多いです。今はだんだん慣れてきたためそれもストレスではなくなりました。ただ、恋愛に関しては日本とアメリカの接し方が大きく異なっていて、多くを語るつもりはありませんがとても苦労し、結果的に異文化の壁を乗り越えることはできませんでした。留学も直に終わるというときに残念なことが続きました。アメリカ人と付き合ったことで、良いことも悪いことも多くあり、それで自分の可能性が広がったように思います。アメリカ文化に深く馴染むことができましたし、日本人とは異なる接し方であったため、ある意味挑戦であり、良い経験になったと良い方向に捉えておきたいです。複雑な気持ちですが、最後は思い切りアメリカを楽しんで帰りたいと思っているのでプラス思考で乗り越えていきたいです。ホームシックというよりも日本が恋しくなってきた今日この頃です。帰国日が待ち遠しいです。

 藤木さんの便り

4月になり、日がとても長くなりました。通りにはきれいな花がたくさん咲いています。週末は、散歩する人やサイクリングしている人など、外に出ている人が多く、とても賑やかです。
私は、3月の終わりから4月にかけて、オーストリアのウィーンとザルツブルクというところに行ってきました。ウィーンでは、美術館やお城やコンサートホールを見て、ザッハトルテというチョコレートケーキの起源であるケーキを食べに行きました。人気のあるカフェで世界中から観光客がそのケーキを目当てに食べにくるそうで、店内はとても混んでいました。甘さは控えめでおいしかったです。ウィーンでは日本人の観光客が多いというのも印象的でした。
ザルツブルクは、私は小さいころから行きたいと憧れていた所でした。なぜかというと、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の撮影場所で有名なところだからです。映画に出てきたところを各所巡りました。一番感動したのは、ザルツブルクで一番高い所にあるお城から見渡せた、アルプスでした。アルプスを見たときは、心が洗われるようで、自然の素晴らしさを実感しました。私にとってとてもいい旅になりました。
今月から新学期が始まりますが、ドイツ語に力を入れて頑張っていこうと思います。

K.I.さんの便り

 ドイツ留学中のK.I.です。年齢は20歳。性別は男性。
 本文はドイツ留学に関する、感想や情報、教訓などを記載しております。


 4月の大学事情

 ドイツも4月になり、春も本格的になったこともあって気温は16度前後と比較的に過ごし易い季節となりました。時には半袖でも十分であるほど温かな日も数えることが多くなっています。また大学敷地内にも人が再び溢れかえる時期でもあります。大学もにぎやかになり、また新しい講義の開始で忙しさが増します。
 今回は新しく始まった講義について、大学の様子について、また植物に関して記述します。

・International Economics
 4月より新しく学習するのは文字通り『国際経済』についてです。講義室は現代会では2室存在します(写真A、B参照)。講義にはプロジェクタを使い、パソコンから出力されたデータ、主にパワーポイントを用いられます。またレザーポインタも使用されます。形式としては教授によって一通りの説明を成され、1ブロックごとに質問を募ってそれに解答するというものです。事前に大学の講義サイトで配信されている資料を用いる為に教科書は購入しません。
 講義は全面的に英語で行われます。資料、口頭説明、質問を含めた全てが英語で行われる為にリスニングに集中しなければ重要な部分を聞き逃してしまいかねません。講義の際には個々人でパソコンを使用することもできますが、コンセントには限りがあるのでバッテリーが長時間持つタイプ、あるいは設定を施しておく必要があります。その為、資料は概ね印刷して持ち込んでいる人が大半です。

・大学の様子
 半年留学の方も多くいるので、この時期は入学シーズンではないのに、いかにも慣れていない方々と出会うこともできます。特に寮にはそういう方が多く見られるので、何気ない所で知り合いになることも少なくありません。
 他には前述したように、気候が温暖になったということもあってか、芝生の上にシートを敷いて食事や読書、またお喋りに興じる方々も多数います。敷地内には木陰も少なからず存在する為に昼頃には多くの方の姿を確認することができます。

・植生
 大学内でこの時期で最も目に付き易いのは桜とタンポポでしょう。桜に関しては白が多く、路上に花弁が敷かれている状況も珍しくありませんでした。ただし、4月後半にもなると葉が生え始め、花に関しては見栄えが衰えつつあります。またタンポポの群生が著しく、一面黄色という場所もあったりします。

 ドイツの4月は日本の4月とはまた違った趣があり、それを楽しむこともまた留学の楽しみでしょう。

                          記述 4月30日   以上


蛯原さんの便り

 4月に入ってからも北京では、寒い日が続きました。ダウンジャケットが手放せない日々が続き、春の気配もあまりないまま夏を迎えることになりそうです。毎年このような気候というわけではなく、今年が特別おかしいだけだそうなので、来季留学する方は心配しなくても大丈夫だと思います。


 今月は学校で国際文化祭が行われました。どうやら第一回目の文化祭らしく、学校は非常ににぎわっていました。40カ国ほどのブースが設けられており、各ブースではその国の紹介、伝統料理の販売など。どの国もその国出身の学生が出店しており、さすが留学生が多い大学だと改めて感じました。こんなに多くの国の文化をその国の人々に伝えてもらう機会はないので、非常に興味をそそられました。また、文化祭のショートムービーやセレモニーに参加するなど、貴重な経験ができよかったです。今年が第一回目ということなので、来年はさらににぎわうのではないかと思います。


 今学期の中間テストも終了し、帰国が目前となってきました。残りわずかですが、吸収できるだけ吸収したいと思います。
 写真は国際文化祭の様子です。


佐藤さんの便り

みなさん、こんにちは。
早いもので、4月もあっという間に過ぎてしまい、私の留学生活もあと残り3カ月となりました。そんな中、他の国で頑張っている分大生の留学生活がもうすぐ終わるということを聞き、なんだか不思議な気分がしています。私も残りの3カ月間しっかり充実させ、楽しんでいきたいと思います。

ドイツは今、とても気持ちのいい季節です。春というよりかは、もう夏のような陽気です。
ほとんど毎日晴天で、花が咲き、木が生い茂り、見ているだけで気分も上がります。また天気の良い日には、たくさんの人が芝生の上で寝そべり、日光を楽しんでいます。バーベキューも毎日のように行われ、とても楽しいです。

こないだはEurobizというパダボーン大学の交換留学生のための組織とドイツ東部のドレスデンに行ってきました。春から新しくパダボーンに来た交換留学生が多く参加していたので、この旅行でまた新たに多くの友人が出来ました。ドレスデンはとても歴史ある街で、ツヴィンガー宮殿がとても印象的でした。写真はそのドレスデンで撮ったものです。