K.I.さんの便り

 ドイツ留学中のK.I.です。年齢は20歳。性別は男性。
 本文はドイツ留学に関する、感想や情報、教訓などを記載しております。


 4月の大学事情

 ドイツも4月になり、春も本格的になったこともあって気温は16度前後と比較的に過ごし易い季節となりました。時には半袖でも十分であるほど温かな日も数えることが多くなっています。また大学敷地内にも人が再び溢れかえる時期でもあります。大学もにぎやかになり、また新しい講義の開始で忙しさが増します。
 今回は新しく始まった講義について、大学の様子について、また植物に関して記述します。

・International Economics
 4月より新しく学習するのは文字通り『国際経済』についてです。講義室は現代会では2室存在します(写真A、B参照)。講義にはプロジェクタを使い、パソコンから出力されたデータ、主にパワーポイントを用いられます。またレザーポインタも使用されます。形式としては教授によって一通りの説明を成され、1ブロックごとに質問を募ってそれに解答するというものです。事前に大学の講義サイトで配信されている資料を用いる為に教科書は購入しません。
 講義は全面的に英語で行われます。資料、口頭説明、質問を含めた全てが英語で行われる為にリスニングに集中しなければ重要な部分を聞き逃してしまいかねません。講義の際には個々人でパソコンを使用することもできますが、コンセントには限りがあるのでバッテリーが長時間持つタイプ、あるいは設定を施しておく必要があります。その為、資料は概ね印刷して持ち込んでいる人が大半です。

・大学の様子
 半年留学の方も多くいるので、この時期は入学シーズンではないのに、いかにも慣れていない方々と出会うこともできます。特に寮にはそういう方が多く見られるので、何気ない所で知り合いになることも少なくありません。
 他には前述したように、気候が温暖になったということもあってか、芝生の上にシートを敷いて食事や読書、またお喋りに興じる方々も多数います。敷地内には木陰も少なからず存在する為に昼頃には多くの方の姿を確認することができます。

・植生
 大学内でこの時期で最も目に付き易いのは桜とタンポポでしょう。桜に関しては白が多く、路上に花弁が敷かれている状況も珍しくありませんでした。ただし、4月後半にもなると葉が生え始め、花に関しては見栄えが衰えつつあります。またタンポポの群生が著しく、一面黄色という場所もあったりします。

 ドイツの4月は日本の4月とはまた違った趣があり、それを楽しむこともまた留学の楽しみでしょう。

                          記述 4月30日   以上