岡崎さんの便り

今年も無事に年が明け、毎年1月は自分の気持ちを新たにしてくれます。何気なくぶら〜っと生きているようで一年振り返ってみると意外にたくさん思い出がある。そしてその中でも自分が一番インパクト(嬉しいことや悲しいこと、色々ありますが)を感じた思い出というのは、やはりこれからの人生でも忘れることはないのだろうとおもいます。

去年の自分を振り返ってみると、やはり一大イベントは留学でした。自分のささやかな夢でもあった「留学」を懸けて自分なりに頑張ってきましたが、実際はどんなことをしてきたかは鮮明に思い出せません。でもそれが自分の努力の証だと思います。頑張っていた時期というのは後になって思い返してみると意外に思い出せないものだと思います。そして「努力している」かどうかは他人、もしくは将来の自分が決めることであるということ。自分にとっての努力というのは、自分では自覚がないものだと思います。だからこそ頑張れるのだと。無意識にしているからこそ続けられる、そういうものだと思います。そしてそのモチベーションを維持するのに必要なものが「自分を信じる初志貫徹した心」、その心を支えてくれるのが「プライド(なにがあってもこれだけは譲れない、というよりも誰にも負ける気がしない、という誇り)」だと思います。プライドといのは、自分が前かがみになりすぎてこけそうなときに支えてくれる、いわば杖のようなもので、プライドがなければこけてしまうし、そもそも前かがみになるほど走れないと思います。自分にだけは自信過剰でなければ、最初に感じた情熱を維持するのは難しいと思います。自分に継続できる情熱を持たせてくれるものとはなかなか出会うことはありません。ならば、自分が心から惹かれるもの一つに対して、真摯に長い間向き合えばそれは自分にとって「継続できる情熱を持たせてくれるもの」になりうるのではないかと思います。それを手に入れた後でも情熱を維持できる人がプロフェッショナルだと思います。

「好きこそ物の上手なれ」

自分の好きなものに夢中になれる、人生でこんな素敵なことはない。そう思います。

写真3枚はすべてスペインのマドリードで撮ったものです。