K.I.さんからの便り

 今回はクリスマス・年末に関する記載を行う。

 まずは商店についてだが、およそ11月中旬ごろより本格的なクリスマスセールが開始される。店内はクリスマスを意識した装飾に変更され、また必要とされるグッズなども販売される。またワインなどもクリスマスボックスに入った物も早期より販売される。
 12月24日より開店時間に変更が行われる。12月24、25、26日は定休日であり、商店はほぼ全て閉店する。また捕捉ではあるが、この期間から交通機関のバスは使用し難くなる。まず夕刻以降はないと言っても過言ではないだろう。
 12月26日以降、閉店時間はおよそ15時。この間に食料を買い込まねば年末年始に食料不足に陥るので注意せねばならない。当然だが、飲食店も閉店する状況が発生する。
 また年末になると食品価格が下落する、つまり大売り出しが開始される。肉・野菜・その他食料物資の価格が低下する。またハムなどの買い込みが多発するので目当ての商品が品切れになるより先に確保せねばならないだろう。この際に注意せねばならないのはレジであり、ほぼ全時間帯混雑する。タイミングを見計らうよりも素直に並ぶ方が望ましい。この際に低温保存が必須である食品を保有する場合、更にもっとも何処のレジが早めに動くか見極める必要がある。


 続いて、市街状況に関する記載を行う。

 市街はクリスマス系列のバザー、あるいは露店で溢れている。バスの交通は規制され、徒歩のみでの行動が可能となる。
 露店の主な商品は、各種飲食物から小物、更には衣服など、どちらかといえば、クリスマスというよりもこの先の冬支度を想像させる物資が多い。また人口が密集している為に場所によって移動は困難になる。また路上には演奏家が現れ、各種楽曲を奏でる状況が引き起こされる場合もある。その際は音楽に耳を傾けるのも一興と言えよう。
 またイルミネーションに関してだが、市街全体が協力体制を取っていると考えるのが妥当である。
 ただし、12月以降はほぼ16〜17時には日光が差さない。また気温も極端に下がるケースも多いので、屋外に外出する場合は防寒対策が必要である。また積雪した場合、靴に雪の解け水が浸水し、極低温状態を引き起こす場合がある。防水性・保温性の高いブーツを使用するのが好ましい。


 続いて教会に関しての記載を行う。

 教会によって時間帯は変更されるが、内容は壮大なミサだと考えてもらって構わないだろう。この際に注意せねばならないのは、立ったり座ったりと腰を落ち着ける余裕がないことである。また開始時間よりも1時間前には到着することをお勧めする。規模にもよるが、より望ましい席を獲得するには早めの行動が必須となる。
 聖書に関しては貸しだしてくれるケースがあるので、準備が必要かどうかは自己判断に委ねるべきであろう。またこれらの行事は平均して1時間から1時間30分行われる。事前にトイレに行くべきだろう。動き回ると周囲の迷惑になる。また教会内は温暖ではあるが、ドア付近は外部の空気が流入し易い。防寒対策を施すべきである。また教会自体のマナーをある程度学習しておけば、より不安なく心落ち着いて迎えられることも間違いない。


 今回の3つの教訓。
1. バスを間違えた場合、そのまま乗って元の位置に戻るのも1つの手であるが、場合によっては早期に降りねば非常に酷な状況に陥ることがある。
2. くれぐれも積雪時にスニーカーは履かないこと。身体的に危険が迫る。
3. そもそもバスを間違えないこと。


 ドイツ国内でも日本の現状は耳にすることである。本記載事項に政治弁論は存在しないが、我々1人1人がより正確な認識と知識を有する必要がある。
 望むならば2010年は日本が好転する年になってもらいたい。ただし、願望だけではなく行動も伴わねばいかなる問題も解決しないことは肝に銘じるべきである。

                             以上。12月29日記載。