岡崎さんからの便り

 12月に入り、ヨーロッパの冬も本格的になってきました。イギリスでは夜明けが遅く朝8時でもどんよりしていて、夕方も4時を過ぎると薄暗くなり5時には真っ暗になります。寒さも日本と違って、体に刺すような寒さがあり風も強いので、外に20分もいるとまるで冷凍庫にいるような感覚に陥ります。。。

ところで先日、ストーンヘンジに行ってきました。バースから観光バスが出ていて、道のりも片道40〜50分もあれば着くので実質全部含めて3時間くらいのツアーでした。ストーンヘンジに着き実際に見てみると、どうみてもただの岩にしか見えずしかも意外に小さかったです。周りの観光客も少しがっかりした様子でした。
しかし近くに行ってじっくり見てみると、威厳があり迫力がありました。観光が終わりバスにもどると、ただ感動している自分がいました。一緒に行ったブラジル人の友達も言っていたこととは裏腹にストーンヘンジだけで写真を30枚くらいとっていました。やはりストーンヘンジには人々を魅了する何か神秘的な力が宿っているのだなとそのとき実感しました。

 実を言うと、この旅行も最初誘われたときはあまり行く気がしなかったのですが、今しかないチャンスを逃すと後で100%後悔すると思い行きました。おかげで素晴らしい思い出を作ることができました。今の自分の利益ばかりを追求するのではなくて、未来の自分のことを考え行動する大切さをこのことから改めて学びました。そしてそれには前向きな姿勢が必要不可欠なのだということ。なにか困難に立ち向かったとき、逃げるのはとても簡単なことですが、「逃げない」というのがとても難しいことなんだとこの留学を通じて日々実感しています。逃げずに正面からぶつかると、自分の嫌な部分や弱いところもも見えてきます。これは中学時代、私がハンドボール部に所属していたときに顧問の先生がおっしゃった言葉で、「自分の弱さを受け入れるのは、ものすごく勇気のいること。しかしそれを全て認め、克服したとき自分は信じられないほど成長できる」 この言葉が今の自分を支えてくれています。