蛯原さんからの便り

北京に来て3ヶ月が経過しました。来た当初は非常に暑く、もちろん寒さの気配はなかったのですが、今は非常に寒いです。11月の初めには雪が降りました。11月に降るのは観測至上3番目に早い雪だそうです。当然のごとく寒いのですが、雪を体感した経験が少ないため、喜びも一入でした。


 次に、少しクラスについて。クラスメイトとの会話は基本的に英語だったのですが、今では中国語でコミュニケーションをとっています。先生との会話も、自然と中国語で進めることができるようになりました。どうしてもひらめかない言葉は英語で、といったかんじです。コミュニケーションをとることができる言語が増えたので、みんなとの距離も縮まり、一緒に食事などに行く回数が増えたように思います。
 授業は基本的に総合・口語・聴力の3つです。これら3つが1週間にローテーションで組まれています。その他特別授業として、中国の経済や歴史を日本語で学習する授業もあります。こちらは必須ではないのですが、私は興味があったので受講しています。授業は午前中で終了し、午後からは自由な時間となります。私はその自由な時間を利用し、北京散策を楽しんでいます。街に出るだけで知らない言葉に遭遇するので、日々辞書と格闘です。その他、こちらの日本語学科の学生さんと一緒に勉強することもあります。私が日本語を、相手が中国語を教え合うといったかんじです。カナダから来た留学生からも英語を習っています。大分大学のようにチューター制度はないので、こういった相手は、自分で探さなければなりません。しかし、留学生を含め学生が非常に多い学校なので、すぐに見つかると思います。


つい最近、留学してよかったと感じることがありました。中国語の勉強を進めて、教科書の内容が分かるのももちろんうれしいですが、日常の会話がスムーズに進んだとき、そんなときはいつも以上に嬉しいです。例えば、こちらに来た当初は人に道を聞かれても、何も答えることができませんでした。1ヶ月経ったときには、相手が何を言っているのか聞き取れるけど、答え方が分からず悔しい思いをした覚えがあります。そしてつい先日のことですが、また道を聞かれる機会に遭遇し、きちんと説明することができました。そのとき相手に言われた「谢谢」という言葉は忘れられません。非常に小さな出来事ですが、日々成長していることが実感でき嬉しかったです。これらのことは日本では体験できないですし、留学ならではのことであり、大きな魅力であると改めて感じました。これからは受身ではなく、自分から積極的に話しかけられるようになりたいです。


 写真は雪が降った日の学内と、私のクラスの教室です。