村井さん(中国)からの便り

日本のGWはどうだったのでしょう。


メーデー。一般に中国ではその通り、「五・一節」と呼ばれ、1〜3日が基本的に休み、ところによっては一週間以上の長期休暇です。


この時期、中国中の人々が移動をします。帰郷をしたり、旅行に出かけたりと、どこも人で溢れかえります。そんな時期ですが、この気に乗じて北京へ行って来ました。中国へ留学以来初の旅行です。チケットからホテルの予約も全部自分で、という力試しというか武者修行も兼ねています。


ホテルの手違いでハラハラした場面もありましたが、TVで見ていた天壇、天安門故宮、そして万里の長城など、実際にこの目で見れるとは、まるで夢のようでした。どこも流石、多彩で何より規模が違います。中国旅行には体力も必要なようで、本当によく歩きました。


天壇やシャジタンは、以前授業で学んでいたので、より感慨深く、またその様子が想像と違ったりしていて驚いたりしました。そして今回とても印象に残った場所でもあります。2つとも公園内にある為、観光客ではない、運動をしに来るだけの近所の人々も目立ち、古い遺跡と現代の生活が共にあるのが、とても面白いことだと感じました。


中国の有名な場所として、万里の長城はまず漏れることはないでしょう。実は市街地から結構な距離があり、高速バスで2・3時間かかるのですが行ってきました。ツアー用でもなく、まさに路線バスで行ったので道すがらも冒険です。実際に見た長城は、信じられない長さ。歩くとより実感できます。場所が場所、山、なので、「歩く」というよりも「登る」と言ったほうがしっくりします。ずっと「すごいなあ」と言いながら登りました。山の背に霞に溶けるまで続く石積みを、忘れることはないと思います。


大連も特別区であり、発展しているところではありますが、首都の発展は殊更に違うのだな、とも感じました。のんびりした場所に慣れているせいか、王府井のような都会感みなぎる場では何だか違う国に行ったようでした。



五・一節は、あっという間に終わり、明けすぐにあった期中テストも今日無事に終了しました。最近は以前にもまして時間が早く過ぎるような気がします。留学も終わりが近づいて来ており、一日一日いっそう大切に過ごさなければと思います。