光永さん(ドイツ)からの便り

ドイツ滞在記その7 新しい出会い


 みなさん新学期いかがお過ごしでしょうか??新しい出会いにワクワクしていることでしょう。ここドイツでも新学期が始まりました。長い春休み(2ヶ月半)を終え、今学期からも新しい留学生が続々とやってきています。新しい出会いはいいものですね。毎回ワクワクします。今回新しく来た留学生とは3ヶ月程の付き合いしかできないですが、これから楽しい付き合いができたらいいなと思っています。


 最近のドイツの天候なのですが、3月までとは打って変わって快晴続きです。いよいよ春だなーといった感じです。1週間で気温が15度近くも上昇しました。ドイツでもこの気候の春は珍しいようで、みんながびっくりしています。今までの天候が悪かったのもあってみんな必死に快晴をエンジョイしようとしています。僕の部屋の前は大きな芝生の広場があるのですが、そこには毎日多くの人が日向ぼっこをしたりバーベキューをしたりしていて、冬とは全く違う雰囲気になっています。僕もよく自分のバルコニーで日向ぼっこしながら本を読んだりしていますがそうすると大体誰か友達が前の芝生の広場にバーベキューをしにやってきます。そんなこともあって僕は最近よくバーベキューに誘われます。先週は7日間のうち4日間はバーベキューをしました。本当に気持ちいい天気です。


 さて、話は変わり3月の下旬にポーランドのクラカフとワルシャワという所に行ってきました。クラカフでは世界遺産に指定されている市街地を見て周り、バスで1時間程の所にあるアウシュビッツ強制収容所の見学をしてきました。今回の旅の目的はその強制収容所を見学することにありました。ここは第2次世界大戦の際にドイツ軍がユダヤ人や政治犯を収容することを目的に設立した最大規模の収容所です。映画シンドラーのリスト等にも出てきたことのある場所なので皆さんも知っているかもしれません。ここは原爆ドームらと共に世界遺産負の遺産として登録されています。ここではドイツ軍が第2次世界大戦の間に行ってきた不条理な殺戮の跡を見ることができました。ドイツに来てよく第2次世界大戦の勉強をするようになりました。それはみんなが問題視してよく話をするからであると思います。ドイツ人はあまりこの手の話をしたがりません。しかし、僕が普段話す人はドイツ人よりも留学生として来ているフランス人やスペイン人が多く、その人達はよく第2次世界大戦の話をし、それに関する施設等を訪問している傾向があります。その国々の人々は世界大戦中にドイツによって危害を加えられた為興味を持っているのかなと思います。ドイツの状況は日本に非常に似ているなと思います。日本は世界大戦では近隣諸国に危害を加えた国であり、敗戦国ですから。僕もここに来る前は第2次世界大戦等には大して興味はなかったのですが、もっとそれについてアジア側の話を知りたいと思うようになりました。自分の考えを変えるいい機会になりました。皆さんもアウシュビッツは一生に一度は訪れた方がいいと思います。


 今月も様々なことがあった月でした。ではまた来月。