村井さん(中国)からの便り

 気が付けば3月、長いと思っていた冬休みももう終わりです。今週末には新たなクラスが決まり、さっそく授業も始まります。


 先週からは、春節で帰宅していたこちらの学生さん方も帰ってきたし、校内にも賑やかさが戻ってきました。それに合わせ、食堂や付近の商店なども営業を再開し、休みも終わり、以前の生活に戻りつつあるという実感が湧いてきています。特に嬉しいのは、食堂の営業が再開されたこと。スーパー以外の学校付近のお店が閉まっていた間は大変でした。


 春節が明けてから、それでもまだ新学期までは時間があったので、期間はそう長くありませんが学校近くの講習に通っています。なんにしても会話能力が必要だと思い、口語の授業です。そこでは雑談をする機会も多く、時間を重ねるにつれ、以前より成長したかなと少し自信も持てました。実際、話しかけられて聞き取れる部分や話しかけることも多くなった気がします。


 その他では、やはり折角の休みなのでたびたび街やその一歩手前まで行きました。大連の主な交通機関はバスです。普通のものと、電線を使った路線バスも半分くらいを占めています。一律ではありませんが、どこから乗ってもどこまで乗っても料金は1人一元。サイフと環境に優しい交通機関だと思います。


 大連の一番賑やかな場所は、多分「勝利広場」。個々の商店が数え切れないくらい集まっています。そして面白いことには、勝利広場は地下にあるのです。毎回迷子になってしまう程入り組み、なお且つ広いところです。最近は出口だけは辿り着けるようになりました。


 買い物での、日本との一番の違いは「値段交渉」が出来るところ。スーパーなどは値段が決まっていますが、勝利広場にあるような商店は違います。お店の人との交渉によって値段が変わったりするのです。これにはかなりの腕前が必要で、外国人には難しい。けれど、いい中国語の勉強になったりもします。因みに、中国人の友人は元の値段、三分の一まで口説き落として買い物をしていました。流石です。これも中国の面白い文化の一つ。いつか自分も出来るようになりたいものです。