角さん(ドイツ)からの便り

ここ一週間で多くの交換留学生との別れがありました。


初めに聞いていて、わかってはいたけれど、いざ出発3日前ともなると、何とも言えない気持ちでいっぱいになりました。


彼らは私にとっては友達であり、恩人でもあります。なぜなら、彼らがいたからこそ私は今までくじけることなくドイツ語を勉強してこれたからです。


わけがわからなくなって、勉強するのがいやだなと思っても、彼らとコミュニケーションをとるにはドイツ語しか手段がないんだと思えばがんばることができました。英語は世界共通語といいますが、みんながみんな英語が話せるわけではありません。それにこちらに来ている人の多くはドイツ語を学ぼうとしている人が多いため、ドイツ語で会話ができるととても喜んでくれます。彼らが喜ぶ瞬間が見たくて、私はドイツ語を学んできたのだと思います。


また、「上達したね」「大分うまくなったね」という些細な一言でも私にとっては続けていく大きな力になりました。


なにより、相手の言っていることを理解できたり、自分の思っていることを相手に伝えたりすることができたときが、自分の成長を感じるとともに、喜びを感じる瞬間でもありました。


夏になれば、今回帰ってしまった人たちとも再会できます。もちろん彼らの国に行くのですが!!! そのときにより成長した姿を見せることができればいいなと思います。


さあ留学生活もあと半年! 今度は自分が別れを言う番になってしまうわけですが、それまでにもっといろんな人と過ごして、私がこれまでしてもらったように、自分も相手に何かを与えられるようになっていればいいなと思います。